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2015年12月

2015/12/18

SCEの出願特許から判明したPlayStation Nowの技術

これまで詳細が明かされていなかったPlayStation Nowのサーバやシステム、内部構成などの技術詳細が記載された出願特許が公開されています。

特開2015-195976ゲーム提供システム

特開2015-197805プロセッシングシステムおよびマルチプロセッシングシステム

簡単にまとめると、

  • 1つのブレードサーバには16枚のブレードを搭載可能、1枚のブレード基板上には4つのプロセッシングシステムを実装し、1つのプロセッシングシステムが1台のPS3と同等の性能を持つ。
  • プロセッシングシステム内のCPU(Cell)とGPU(RSX)は1チップに統合されている。また、メモリもCellとRSXで共有しており、CellとRSX間で共通のデータを参照する際にメモリコピーが発生しない。
  • 1つのゲームアプリケーションに最大16のプロセッシングシステムを割り当てることが可能で、1つのゲームを1つのプロセッシングシステムで実行するより演算量の多い処理を実行でき、より緻密で高精細な画像を提供可能。
  • サーバの負荷に応じて1つのゲームに割り当てるプロセッシングシステムの数を変更することで、サーバのリソースを有効に活用する。

というような内容で、複数のプロセッシングシステムで1つのゲームを実行する方法など技術的手段の詳細が記載されています。

この出願特許の技術すべてがPS Nowに使われているとは限りませんが、複数のプロセッシングシステムによる協働処理が行われているとすれば、PS3実機より安定したフレームレートでゲームが遊べたり、鉄拳タッグトーナメント2のような可変解像度を採用したゲームでは常に高解像度で遊べるようになるかもしれません。
また、SCEが特許出願している固定フレームレートで作られたゲームをハイフレームレート化する技術と組み合わせれば、30fps固定で作られたゲームも60fpsで遊べるようになる可能性もあります。

20151218_01
システムの全体構成


20151218_02
ブレードサーバの内部構成


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プロセッシングシステムの回路構成


20151218_04
複数のブレードをまたがったプロセッシングシステム間の接続トポロジ模式図


20151218_05
プロセッシングシステム割り当て数の変更処理フローチャート

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