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2013/11/14

PS Vita TVを分解してみた

今日発売のPS Vita TVが届いたのでさっそく分解してみました。

裏ブタはネジ止め一切なし、ツメで止まってるのでこじ開けます。

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左下のは無線LANとBluetoothのモジュール、PCH-2000に実装されてるモジュールと同じもの。

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フタにもシールド、基板にもシールド

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容量4GBのSAMSUNG製eMMC、その下はPCH-2000にもあったSCE製のLSI

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こっちも厳重にシールドされてます

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メインチップはさらにシールド

上部コネクタは左からACアダプタ、LAN、HDMI、USB、メモリカードスロット
右の大きなスロットはPS Vitaカードスロット

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メインチップを覆っているシールドのフタを外したところ

左側の白い石は富士通セミコンダクターのスイッチングコントローラ「MB44C026A」で、初代のPS Vita PCH-1000に使われていたのと同じもの。
シールドに覆われたメインチップは型番が消えかけていて読めませんでした。
サイズは16*17mm、初代Vita PCH-1000からサイズは変わっていないと思われます。

【追記】4gamerの分解記事によると、メインチップの型番は「CXD5315GG」で初代Vitaと同じもののようです。
【速報】PS Vita TV発売。取り急ぎ分解してみた

非常にすっきりしてますね。分解していて面白くないぐらい。

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クリックで大きめの基板画像 表

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クリックで大きめの基板画像 裏

参考
新型PS Vita「PCH-2000」分解レポート。コストダウンと薄型軽量化に向けた努力の跡が窺える
【PC Watch】 「PlayStation Vita」ハードウェアレポート
PlayStation Vitaを分解してみた。内部構造にプロセッサなど,気になるところを写真でチェック

おまけ
以下は分解とは直接関係ないPS Vitaのメインチップに関して推測というか妄想。

chipworksの解析によると、初代PS Vitaに使われているメインチップ「CXD5315GG」はSiP(System in Package)で下図のような構造だそうです。

20131114_06

メインメモリ用DRAMの接続はワイヤ・ボンディング、SoC(CPU+GPU)とVRAMの接続はマイクロバンプで、VRAMにはWide I/O DRAMが使われているのではないかとchipworksは分析しています。

ブロック図にするとこんな感じ。

20131114_10

最近公開されたSCEIの出願特許【特開2013-210985】に、従来技術として上記と同じブロック図があります。
これは後藤氏の記事で"Hybrid (Flip-chip) Wide I/O Configuration"とされている構造です。

出願特許では発明技術として、VRAMとメインメモリ用DRAMをTSV技術で積層しワンパッケージ化し、新たに発明したメモリーコントローラ技術を使うことでCPUとGPUで別々だったメモリーバスをWide I/Oに統一、これにより部品コストと製造コストを下げると記載されています。
後藤氏の記事では"Stacked-TSV(DRAM Cube) Wide I/O Configuration"となっている構造ですね。

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ブロック図

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複数のWide I/O DRAMをTSVで積層してSoCの上に積むというのは、最先端の次世代3次元実装技術ですが、技術的な課題が多く高コストになるため未だ採用が進んでいません。

しかし、ソニーはTSV技術を使った積層型CMOSイメージセンサーを既に量産中で、過去にもPSPで当時最先端の積層技術CoCをメインチップに導入したという実績があるので、TSVの技術的な課題を克服し、新型PS VitaやPS Vita TVではこの技術を採用したメインチップが実装されている可能性も十分ありそうです。

などと妄想を抱きつつ分解をしてみましたが、当然というかさすがにチップ内部の構造までは分かりませんでした。

チップサイズが変わっていれば、積層Wide I/O DRAMとSoCをインターポーザ内部で接続する2.5D実装な可能性も考えられるのですが、サイズは変わっていないようで、外から構造を調べるのはちょっと無理な感じです。残念。

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2.5D実装の構造

発煙硝酸で封止樹脂を溶かすという手もあるけれど個人ではそこまで無理ですね。

【追記】
4gamerの分解でメインチップの型番が初代Vitaと同じ事が判明。夢も希望もありゃしない。

2.5Dソリューションで勢いを増すワイドDRAM技術への流れ
次世代シリコンの3次元実装技術「TSV」
【SFJ】「Wide I/O DRAMへの期待外れる」、TSV技術の普及を阻むコストの壁
日経エレクトロニクス2013年9月16日号 特集 3次元LSIは消えたのか

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コメント

初代VITAと同じ部品を使っているから本体型番に、
VTE-1000ってついているだね。

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