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2009/06/05

PS3高速H.264エンコーダCE-10試してみた

フィックスターズが販売を開始したPS3をアクセラレータとして使用する高速・高画質なH.264ソフトウェアエンコーダ「CodecSys CE-10」の試用版をちょこっと試してみました。


条件


ソースは1920×1080 24p、平均ビットレートは映像のみで約36.5Mbps(PS3の表示では35~39MB)のMPEG2動画ファイル。
高ビットレートのMPEG2動画ということで、ブルーレイのイノセンス旧版(MPEG2エンコードバージョン)をAnyDVD HDでリッピングして映像のみDemux、Murdoc Cutterで1分の長さに切り出したもの。

PS3とPCはギガビットイーサーケーブルで直結、PCのCPUはCore2 Quad Q9550(3.6GHzにOC)、メモリ4GB、OSはVista 32bit

CE-10の設定はHighProfileで画質優先のBフレームは3、x264は1passVBRでBフレ3

ビットレートファイルサイズエンコード時間サンプル画像
ソース36.5Mbps 274MB 動画長
1分

Mpeg2_36mbps_01

Mpeg2_36mbps_02

CE-10
15Mbps
113MB 1分38秒

Ce10_15mbps_01

Ce10_15mbps_02

CE-10
10Mbps
76.3MB 1分27秒

Ce10_10mbps_01

Ce10_10mbps_02

CE-10
5Mbps
38.9MB 1分26秒

Ce10_5mbps_01

Ce10_5mbps_02

CE-10
3Mbps
23.9MB 1分8秒

Ce10_3mbps_01

Ce10_3mbps_02

x264
15Mbps
117MB 7分18秒

X264_15mbps_01

X264_15mbps_02

x264
10Mbps
79.8MB 7分1秒

X264_10mbps_01

X264_10mbps_02

x264
5Mbps
42.1MB 5分58秒

X264_5mbps_01

X264_5mbps_02

x264
3Mbps
26.5MB 5分26秒

X264_3mbps_01

X264_3mbps_02

※本来は動画で比べるものなので一瞬を切り出したサンプル画像は参考程度にしかなりません
また色合いがソースと異なるのはMPEG2デコード時のDirectShowフィルタ設定によるものと考えられるため、今回の検証では色合いの違いについては無視しました。

画質について

高ビットレートでの画質はかなり優秀、ただしフィルムグレインのようなノイズ効果が消えてしまってます。
これはCE-10だけではなくx264も同様で、ビットレート15Mbpsではグレインノイズを再現するのは無理なようです。

低ビットレートでは映像の破綻がかなり目立ち、画質ではx264に大きく劣ります。
CE-10の3Mbpsはさすがに実用には耐えません、今回のサンプルだと5Mbpsでも厳しいところ。

CE-10は参考として8Mbs、20Mbpsも試してみましたが、8Mbpsだと輪郭や細部にノイスは発生していもののブロックノイズは発生せず、これなら十分実用出来るという画質。
20Mbpsになるとグレインもかなり再現できており、しょぼPCモニタで観る限りソースとの区別はほとんどつきません。

エンコード速度について

CE-10のエンコード速度はx264と比較すると約4.5~4.8倍高速、画質優先設定で実時間の1.1~1.6倍。
エンコード設定を速度優先にするとさらに5~15%ほどエンコード速度が速くなります。
またPC側のCPU使用率は約20%、ネットワーク使用率は常時約60%。
PS3とPCの間に100BASE-TXのハブを入れると劇的に遅くなりました(´・ω・`)
ギガビットイーサーでの接続は必須です。

纏め

x264比で約5倍のエンコード速度は魅力的です。
エンコード速度が速い分、納得いくまで設定を変えて何度もエンコードを試せます。
ただしベースがプロ用で非圧縮ソースや高ビットレートMPEG2をBlu-ray Disc用にエンコードすることを想定している製品のようなので、10Mbps以下の画質はx264と比べると今ひとつ。

PCでのソフトエンコ、PS3を使ったソフトエンコ、SpursEngineを使ったハードエンコの中では最も速度と画質のバランスのとれた製品だと思いますが、現在のバージョンでは地デジやBSデジタルのソースをエンコードするには不向きで、用途が限定されるのが残念です。
今後のバージョンアップ次第ではテレビソースの有力エンコード手段になる可能性は十分秘めてるので、アップデートでの入出力形式の追加や低ビットレート時の画質改善などの機能強化を期待したいところ。


安定性について、AV Watch掲載の小寺氏によるレビューでは、ソフトウェアが非常に堅牢だと書かれていますが、うちの環境だと検証中にPS3が↓こんなメッセージを吐いてハングアップ、PC側ツールも応答なしになる事態が2回も発生したのが気になりました。

090605_01

こうなるとPS3本体背面の電源スイッチで強制OFFしてPC側ツールをタルクマネージャから強制終了するしかないのが困りもの。


それから、SpursEngineとの比較については「録画人間の末路」の下記エントリーが参考になります。

別物とわかってはいてもSpursEngineとCE-10は同じ土俵に上げたくなるわな

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コメント

検証お疲れ様です
ノンx86CPUエンコはどれも一長一短で
どれも使い続けたくなるような決定打に欠けるのが
一番の妨げになってる気がしますね
結局今までのワークフローを変えたくなるほどの
インパクトにどれも到達してないとでも言うか

検証ありがとうございます。
元が業務用なので万人受けするのは何回かVerUPした後になりそうですね
初期投資(PS3+年間ライセンス)に見合う結果があれば魅力的だったのに・・Spursと比較してこれじゃ・・

見たことあると思ったら、攻殻なのね
検証お疲れ様です

今回の検証ではCE-10を画質優先設定にしたので、x264も画質最優先の設定にしてやってます。
x264の方は動き予測をDiamondにしたりと速度優先の設定にすると15Mbpsで約2分でエンコできます。その分画質もかなり劣化しますけど。

一方CE-10の方は速度優先にしても画質はあまり変わりません。
また地デジの1440×1080ソースでもエンコ速度はほとんど同じだったりと、チューニング次第で画質も速度も向上する余地がまだまだ残ってそうな感じです。

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